1月14日(木)より3月9日(火)まで、六本木・ホテルアイビス ミニギャラリーで、民家 -MINKA- 高井潔 展 と題した写真展を開催しています。本展でご紹介する「民家」は、日本の伝統的な手法を用い、江戸時代中期から大正時代にかけて建てられた家を長年にわたり撮り続けてこられた、写真家 高井潔さんの作品15点です。
高井潔さんは、建物、中でも民家に魅せられた理由を、民家が神官や僧侶、武士など特権階級の人々の建物と違い、庶民のものだったからとのことで、最高の技術と材料を用い、贅をつくした神社や寺や城とは対照的に、封建制度の激しい制約をもとに、民家が最小限の素材と経費をもって最大の効果をあげるためには、きわめて長い年月の工夫と経験が積み上げられねばならなかった。この永年の努力によって完成された真実の美、それが現代の人々の心を打つのである、と著書の中で述べられています。本展示のため、新たにオリジナルの4x5インチサイズのフイルムをデジタル化して、銀塩方式の印画紙にプリントして制作したものです。ご高覧下さい。