2008-06-01

6月1日は写真の日。そして東京写真月間2008。

社団法人日本写真協会は1951(昭和26)年に、写真の日制定委員会(梅本貞雄ら)を開き、6月1日を「写真の日」と制定し今日に至っている。(中略)1907(明治40)年の松木弘安筆の『寺島宗則自伝』に「天保12年上野俊之丞と鹿児島に同行し、6月1日に島津斉彬を撮影…」との記述を基に制定されたが、その後の調査でこれらの事柄が誤りであることが確認されている。(引用 社団法人日本写真協会ホームページ) なお、わが国に写真が渡来したのは嘉永年間とされ、最初にダゲレオタイプ(銀板写真)の撮影が成功したのは、1857(安政4)年9月17日に、薩摩藩士の市来四郎、宇宿彦右衛門らが藩主島津斉彬を撮影したもの、とのこと。(引用 同上)。

世界の写真の歴史では、1826年にフランス人のジョゼフ・ニセフォール・ニエプス (Joseph Nicéphore Niépce)がアスファルト(瀝青)を塗布し、磨いたシロメ(白鑞)の板をカメラ・オブスキュラに装填して自然の映像を定着させることを思いつき、自宅からの眺めを撮影したのが、カメラで写した最初の写真とされている。このカメラによる画像は明るい昼間でもあるのに8時間もの露出が必要だった、とのことだ。

このように6月1日が国内での写真とのかかわりとしての、特別な日ではなかったとしても、写真の発明から約180年、渡来してから約150年の時間を経て現在に至っているが、1年に1度くらいは、写真の歴史に想いを馳せるのも悪くない。
この写真の日を中心に毎年5月、6月の2カ月にわたり都内の約70か所のギャラリーなどで、「東京写真月間」として写真イベントが開催されている。
http://www.psj.or.jp/gekkan/schedule/index2008.html

「東京写真月間2008」リーフレット。(各写真展の会場などで配布)
また、小生の企画制作した、内山英明展「TOKYO EDEN」を六本木・ホテルアイビス ミニギャラリーで7月7日まで、このイベントに参加し開催中。ご高覧を。